REPORT

INNOVATOR’S MEETUP #8〜ゼブラ企業、インパクトスタートアップ、社会起業は何が違うの?〜

開催日 2024年10月23日

「INNOVATOR’S MEETUP」は、スタートアップのためのワンストップ支援拠点「仙台スタートアップスタジオ」で開催されるセミナーとネットワーキングを組み合わせたイベントです。

多様な登壇者がスタートアップやイノベーションに関する経験やナレッジを共有します。スタートアップや新規事業の立ち上げを目指す方、スタートアップや起業家として活動されている方、大企業や地域の企業で働かれている方、スタートアップを支援する方など皆様が対象です。アーバンネット仙台中央ビル1Fのイノベーションスペースを中心に、月2回スタートアップに関わるセミナーやイベントを開催していきます。

第8回目の今回のテーマは、「ゼブラ企業、インパクトスタートアップ、社会起業は何が違うの?」と題し、社会課題解決を目的とした事業に携わる2名のゲストをお招きし、トークセッションを行いました。

社会課題が多く顕在化している今、ソーシャルビジネスを通した課題の解決が全世界から望まれています。そんな社会課題に果敢に挑む取り組みには様々な名前(ゼブラ企業、インパクトスタートアップ、社会起業)が混在して付けられているのが現状です。今回のトークセッションでは、これらの言葉の定義や違いを整理し、それぞれのタイプが抱える課題を具体例も挙げながらお話しいただきました。また、社会課題解決の最前線に立って活躍する投資家・起業家のそれぞれの立場から見たソーシャルビジネスの役割や、今後の展望について熱く語っていただきました。

今回も、登壇者と参加者の質疑応答を通したコミュニケーションを促進するアプリ「Slido」を用いて、常時参加者からの質疑に対して登壇者の皆様から様々な角度での回答をいただきました。

・「マイノリティとスケーラビリティが相反するように思われるが、そこに経済的インパクトを生むためのヒントを知りたい」

・「インパクト投資をする投資先の選定における評価項目や選定材料にはどのようなものがあるか?」

・「社会起業家の絶対数を増やすことがとても大事だと思う、そのためにどのようなアプローチがあるか?」

・「インパクト投資の場合、回収が長期になったりリターンが薄いという問題に対して、投資側が体力を保持するためにどうしているか?」

など、具体に踏み込んだ質問が多く、登壇者がそれらに的確に回答していただけたことで、良質なセッションになりました。

ゼブラ企業、インパクトスタートアップ、社会起業といった言葉の定義はそれぞれにあり、未解決の大きな社会課題を長期視点で解決していくための、登壇者それぞれのスタンスや共通意識があり、熱量の高い活動家を増やしていく必要性を改めて考える機会となりました。

参加者からは、

・「インパクト投資の定義と現状の課題、示唆が学べた。」

・「ゼブラ企業等のワードが多用されつつある背景や今後の社会における役割、機能を考えるきっかけになった。」

・「成功するポイントが、ロジックだけでなく熱意や情理が重要と聞き、勇気をもらいました。」

などのご感想をいただきました。

仙台スタートアップスタジオでは、今後も定期的にイベントを開催していきます。

次回INNOVATOR’S MEETUP #9もぜひご注目ください。

ー次回開催予告ー