INTERVIEW
相談者
【 相談者の声 】 「いつかやろうかな?」から「やってみよう!」へ。
#DX #SaaS #女性起業家
カナダ在住で、現在バンクーバーで美容業界の仕事をしながら美容業界の課題解決のためのプロダクト開発に力を入れている、仙台出身の平山華梨さん。
ワークショップをきっかけに仙台スタートアップスタジオの支援制度を知り、以降事業化に向け、仙台スタートアップスタジオが活動に伴走している平山さんに、仙台スタートアップスタジオを活用しての所感や、今後の展望について、仙台スタートアップスタジオの鈴木郁斗がお話を伺いました。
Interviewee
相談者の声
平山華梨 さん
仙台出身、現在バンクーバーで美容業界の仕事をしながら、日本人美容師と外国人顧客のコミュニケーションの効率化の必要性に着眼し、美容業界の健全化を大きな目標として掲げ、美容業界の課題解決のためのプロダクト開発に力を入れている。
―改めて、平山さんの活動と事業内容について教えてください。
現在、カナダで美容師として活動しながら、インバウンドの顧客と美容師のコミュニケーションの円滑化・効率化を促進するアプリを開発しています。
日本での外国人の美容室の利用シーンで、英語が苦手なスタイリストと日本語ができない外国人の意思疎通が困難なため、十分なコミュニケーションが取れなかったり、意思疎通に時間を要してしまい、美容室の経営に悪影響が出てしまうケースがあることを知り、調べてみたらそのような課題を持つ美容師が多くいることがわかりました。
今後日本にも外国の方が増えて、日本語を話せない人たちが消費者として増えていくと思う一方で、美容師を含めた多くの日本人の英語力は高くないと考えており、その課題解決に貢献したいと思っています。
そこで、スタイリストと外国人顧客のコミュニケーションを円滑化させ、言語の壁を取り払い、双方にメリットのあるアプリ、「Sara」の構想に至り、現在開発を進めています。

―外国人の方が日本の美容室を利用するシーンでそういうお困りごとが発生してるというイメージが、我々素人としてはあまり意識していないですが、身近な方の声も含めてそのような需要があるということが明らかになったんでしたよね。ニッチながらも大きな事業領域だなと感じました。ところで、どんなきっかけで仙台スタートアップスタジオを知っていただいたのですか?
昨年末に仙台スタートアップスタジオが開催したワークショップに参加したのですが、その際に相談窓口を含めた様々な支援体制を持っている仙台スタートアップスタジオの存在を知りました。
そのワークショップがとても有意義な内容で、仙台スタートアップスタジオは他にどんな支援をしているのだろう?と気になり、ホームページを見て、相談窓口があることを知り、思い切って申し込みをしてみました。
―ありがとうございます。その時すでに、Saraの構想はあったんですよね?
はい、もともと構想自体はありましたし、いつかやるつもりでいました。ただ、どのように開発して売っていくか、やり方が全然わからず、最初は実際にSaraが解決する課題を持つ知人たちで共有できればいいかな?というくらいだったのですが、いろいろリサーチしていくうちに比較的大きなマーケットが見えてきて、多くの人の困り事を解決したい、と思うようになりました。そんなタイミングでちょうど帰国して地元仙台に帰る機会に相談させてもらいました。正直、最初は、軽い気持ちでドアを叩いた感じです。
―実際に相談してみて、どうでしたか?
純粋に、美容師の視点がない第三者から見てどんなリアクションなのか?何か手掛かりを得られないか?くらいの感覚で相談したのですが、メンターさんと仙台市の職員の方がとても話しやすく、今後事業展開していく上で必要なアドバイスをたくさんいただいて、最初は「小さくてもいいや」と思っていた事業構想でしたが、壁打ちを通して背中を押してもらい、今後大きく展開できる可能性を感じた、というか確信に近い気持ちが湧き上がり、本格的に取り組んでいくことを決心しました。
ー嬉しいコメントです!多くの方を支援してる中で、実際行動に移す方は多くはないですが、 助言を生かしていただいてどんどん前に進んでいく平山さんがすごいな、と思うのですが、元々起業したいとか起業家になりたいみたいというようなキャリアプランはあったんですか?
「日本に帰って何をしたいか、どんな仕事をするのがいいか」を考えたときに、自分の性格や特性的に、自分で何かをしたほうが合っているのではないかと漠然と思っていました。そして、壁打ちをする中で、新しいことに飛び込むことにワクワクし、面白そうだと感じ、その気持ちに火がつきました!
ーいいですね! 仙台からカナダに海外に行ったり、自分で事業を起こそうと行動する平山さんのバイタリティに個人的に感心しているんですが、その原動力はどこから来るんですか?性格的なものなのか?何かきっかけがあるのか?気になります。
性格で言うと、あまり外交的ではないんです。”キラキラ系海外女子”みたいな、そんな感じではなくて、原動力はたぶん、純粋な好奇心だと思います。
自分の知らない世界を見たりとか、仙台にいた頃も、海外から来たお友達とか外国の友達とかもいて、英語もそうですね、海外の人とコミュニケーションが取るために、英語が必要だな、とか。カナダ行きを決めたのも、勢いもありましたが、基本的に好奇心で動いていると思います。
ー好奇心、大事ですね。 ありがとうございます。そんな中、今回の事業開発に向けて仙台スタートアップスタジオで壁打ちさせていただいていますが、メンタリングを受けてみての所感や、アドバイスを受けて何かご自身の中で変わったことなどがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
最初は気軽な気持ちで相談したんですが、対応してくださったおふたりが熱心に私の話を聞いてくださって、かついろいろ引き出していただいて、「進めていっていいんだ。」と、それこそ背中を押していただきました。元々自分の活動に対して自信がないわけではなかったのですが、具体的に今後やるべきこと、 手順など、わかりやすく教えてくださったり、参考書籍を教えていただいたり、具体的なアドバイスをたくさんいただけました。メールでもやり取りさせていただいて、気軽に質問してすぐに答えてくれる、伴走者として支えていただいていると感じています。
ー私たちとしても、カナダで活躍してる仙台出身の平山さんを支援させていただけることがありがたいなと思っていて、平山さんのように支援させていただいている人がどんどん前に進んでいるのは私たちとしても嬉しいです。最後に、平山さんの今後の展望を教えてください。
最近ビジネスや起業に関する本を読んだり、いろいろ勉強し始めていて、もともと社会の仕組みをわかっていなかったので、経営とかビジネスって複雑そうに見えるけど、意外と自分にもできるのではないか?と思うようになりました。
ビジネスは誰かの困り事を解決することで、自分自身海外在住者として帰国時に困ったことや、身の周りの人が困っていることをまずは解決したいと思っています。
美容業界を効率化/健全化させていくための良アイディアはたくさんあるので、少しずつ事業を拡大して軍資金を得て、次の新たなアイディアを形にしていくことで、美容業界に貢献していきたいと思っています。
インバウンド対応に特化した予約サイトの開発も進めており、Saraカウンセリングアプリとの相乗効果を狙っています。予約サイト開設時には、国内外に向け広告を展開していきたいと考えており、その際に投資家の方々にご支援を賜りたいと考えています。もしご興味をお持ちの方はぜひ一報いただけると幸いです。
ありがとうございました。平山さんのさらなる活躍に期待しています!