REPORT

Sendai Startup Studio INNOVATOR’S MEETUP #17〜大学からディープテックスタートアップを生み出すエコシステムとは〜

開催日 2025年3月12日

「INNOVATOR’S MEETUP」は、スタートアップのためのワンストップ支援拠点「仙台スタートアップスタジオ」で開催されるセミナーとネットワーキングを組み合わせたイベントです。

多様な登壇者がスタートアップやイノベーションに関する経験やナレッジを共有します。スタートアップや新規事業の立ち上げを目指す方、スタートアップや起業家として活動されている方、大企業や地域の企業で働かれている方、スタートアップを支援する方など皆様が対象です。アーバンネット仙台中央ビル「YUI NOS」1Fのイノベーションスペースを中心に、月2回スタートアップに関わるセミナーやイベントを開催していきます。

今年度最後となる17回目のテーマは、「大学からディープテックスタートアップを生み出すエコシステムとは」と題し、山形県鶴岡市で産学連携を推進する「慶應義塾大学先端生命科学研究所 荒川 和晴 氏」、研究リソースシェアリングプラットフォームを展開する「株式会社Co-LABO MAKER 古谷 優貴氏」のお二人のゲストをお招きし、「スパークル株式会社 福留 秀基 氏」をモデレーターに、地域性を活かしたスタートアップコミュニティの形成、大学発スタートアップの成長における課題と解決策、大企業との連携、そして大学が果たすべき役割について、熱く語っていただきました。

荒川氏からは、慶應義塾大学先端生命科学研究所の研究内容や、同研究所を含めた鶴岡サイエンスパークが地域に与える経済波及効果についてお話がありました。
地域にしっかりと根差した「花よりも根を養う」活動を熱く語っていらっしゃる様子に感銘を受けました。

 古谷氏からは、ご自身がこれまで経験された非常に多様な立場から、それぞれの立場を理解できることを強みに研究者から起業されたご経験や、「研究開発の民主化」を実践する研究開発リソースシェアリング事業についてお話がありました。
研究者とラボのマッチングのみならず、研究開発から事業化まで包括的に取り組んでおられ、ご自身の経験をフルに活かし、力強く事業を展開している様子が印象的でした。

参加者からの質問として、

  • スタートアップが東京に一極集中している中で、地方での起業の苦労と強みを教えてください。
  • 大学を中心としたイノベーションのエコシステムを形成する上で、私立大学か国立大学かの違いは大きいのでしょうか?
  • 古谷さんが事業家としての覚悟を持てるようになったエピソードを教えて下さい。

などの質問があり、盛んなディスカッションが展開されました。

また、参加者の声として

  • 他自治体の取り組みを知ることができて新鮮且つ参考になった。
  • 2人のスピーカーのプレゼンが良かった。
  • 特に鶴岡キャンパスでの取り組みの全体像を聞くのが初めてだったので、どういった取り組みで成果を出しているのか非常に勉強になった。

など前向きな感想を頂きました。

仙台スタートアップスタジオでは、引き続きスタートアップの方、支援者の方、スタートアップに関心のある方に役立つ情報発信を目的に、様々なイベントを実施いたします。 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!